新卒で派遣はやめておけというのは本当?その理由とは
新卒で派遣はやめておけというアドバイスには、様々な理由が存在します。派遣社員は、一時的な雇用であり、安定感や将来の見通しが不透明です。正社員に比べて給与や福利厚生も劣り、職場でのステータスも低いことが一般的です。新卒期は将来を見据え、スキルや経験を積む大切な時期。本記事では、そんな新卒と派遣について紹介していきます。
派遣社員の種類
派遣といっても、その形態はひとつではなく、さまざまなタイプが存在します。これらの派遣形態を理解し、自身のキャリアに合わせた選択が重要です。
一般派遣(登録)型
派遣登録をおこない、派遣先が確定するまで派遣契約は発生しない形態です。3か月単位の短期契約が一般的で、時給制度が導入されています。
未経験者が様々な職種に挑戦し、働き方の柔軟性が高いのが特徴です。また、同一企業・部署での勤務期間制限があるため、経験値の向上が期待できます。
派遣会社の正社員型
このタイプでは、派遣会社に正社員として雇用され、企業に派遣される形態が取られます。新卒者には珍しいですが、IT系の職種で多く見受けられることがあります。
企業との直接雇用ではなく、派遣会社との雇用契約が特徴です。
無期雇用派遣型
無期雇用社員として派遣会社と契約し、終了日を設けずに就業する形態です。大手派遣会社では20代の若者を積極的に募集しています。
専門性を活かすことができ、収入が安定しやすい特徴があります。月収制度や適性検査がおこなわれ、一般的な派遣とは異なります。
なぜ新卒で派遣はやめておけと言われるのか
新卒で派遣はやめておけといわれる理由は多岐にわたります。以下でその理由についてくわしく紹介します。
派遣先は自由に選べない
まず、派遣先を自由に選べないという点です。通常、企業が派遣社員を必要とし、その求人に応じて派遣企業が選ばれます。
派遣先の選択権がないため、希望や適性に合った職場に就くことが難しく、不安定な職業生活が予測されます。また、一度の派遣が終了した後、次の派遣先が見つからない場合も考えられ、常に職場の変動に対応する必要があります。
大企業であっても雇用されたわけではない
派遣先が大企業である場合でも、派遣社員はその企業の正社員とは異なります。大企業に直接雇用されているわけではなく、派遣社員として企業に派遣されているだけです。これにより、大企業で働いているという錯覚に陥る可能性があります。
正社員になれる保証はない
派遣社員から正社員への転職ができるかどうかは、派遣先企業や派遣会社によって異なります。一部の企業ではこの可能性がある一方で、派遣会社によっては転職を認めていない場合もあります。
派遣先企業が派遣社員としての採用のコストが効率的と見なし、正社員採用には高いハードルが存在することを理解する必要があります。
派遣社員のメリットとデメリット
派遣社員として働くことにはメリットとデメリットが存在します。こちらでは、派遣社員のメリットとデメリットについて探っていきます。
メリット①スキルアップを目指せる
優秀な上司の下で働く機会や、貴重な体験を積む可能性が高まります。これにより、自身のスキルアップに繋がり、将来のキャリアに有益なスキルを身につけることが期待できます。
派遣社員として様々なプロジェクトに参加することで、幅広い業務経験を得ることができるでしょう。
メリット➁大企業で仕事ができる
派遣社員として大企業に派遣されることは、その企業での経験が可能となる重要なチャンスです。大企業では最先端の技術やツールに触れ、先進的な業務に参加できます。これは小規模企業では得られない貴重な経験であり、キャリアの強化に寄与します。
メリット➂さまざまな仕事にチャレンジできる
派遣社員としての働き方は、ひとつの会社に縛られることなく、さまざまな業種や業務に携わることができます。異なるプロジェクトや業界での経験を通じて、柔軟性や多様性に富んだスキルを培うことができ、自分の興味や強みを見つける手助けとなります。
メリット➃プライベートの時間を確保できる
一般的に、派遣社員は正社員と比較して業務内容と働く時間が明確であるため、自分自身の時間をしっかりと確保できます。
派遣の契約はプロジェクトベースで進むことが多く、仕事の終了時期が明確であるため、残業や業務外の負担が少ないのも特徴です。これにより、仕事とプライベートのバランスを取りやすく、生活の充実度を高める環境が提供されます。
デメリット①収入が安定しない
新卒派遣社員は基本的に決められた時給で働き、昇給の見込みが限られています。給与面での成長が制約され、収入が安定しづらいというデメリットがあります。
実力を伸ばし、給与を向上させる意欲が強い場合は、新卒派遣はあまり適さない可能性があります。
デメリット➁派遣切りのリスク
派遣先の業務量が減少し、派遣社員が不要になると、派遣契約が終了し派遣社員は派遣先を失います。派遣切りのリスクがついてまわり、仕事の不安定性が懸念されます。
派遣契約の終了に伴い、次の派遣先が見つからない場合、一時的な雇用不安が生じる可能性もあります。
まとめ
まとめると、新卒での派遣社員は慎重になったほうがいいといえます。たしかにメリットは存在するものの、収入の安定性や雇用不安などのデメリットも念頭に置き、将来への影響を考えて行動することが必要です。
自らのキャリア目標や生活スタイルに合った選択をすることで、より安心感を得つつ、成長の機会を逃さないよう心がけましょう。
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